現場発泡ウレタン工事
ウレタン吹付工事とは
高い気密性・防音効果・結露防止効果。施工もしやすく、隙間なく施工することが可能です。
作業車に積まれた2缶のウレタン原液を、特殊な機械を用いて混合・発泡させて吹き付ける工法です。隙間なく施工することで、高断熱・高気密・遮音性を実現できます。
発泡断熱材の特徴
経年劣化が小さい
連続気泡のセルの中には空気を内包しています。断熱性能の初期値と劣化後の差が小さいのが特徴の1つです。
完全ノンフロン
炭酸ガスを発泡剤としているので、オゾン層の破壊や地球温暖化の原因とはなりません。
高い省エネ性能
優れた断熱性・気密性で室温を一定に保ち、冷暖房費を大幅に抑えます。
ノンホルムアルデヒド
ホルムアルデヒド等の揮発性化学物質を使用していないため、厚生労働省が定める建材のホルムアルデヒド発散規制の対象外です。
結露しにくい
透湿層や通気層を確保し適切に機能させることで、発泡ウレタン本来の性能「水に強く、躯体内結露しにくい」という性能を発揮します。
遮音性・追随性
高発泡・低密度のソフトフォームなので、構造体の収縮や振動にも追随作用がはたらき、なおかつ微細なセル構造のため、高い吸音性を発揮します。
工法別の断熱性と施工コスト
JIS認証番号 | TCTW15019 | |
JISA9526分類 | 建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームA種3 | |
測定項目 | JIS規格値 | |
熱伝導効率W/(M.K) | 0.040以下 | |
透湿性ng/(m/s/Pa) | ー | |
燃焼性 | 時間 秒 | 120以内 |
距離 mm | 60以下 |
※断熱厚の設計にあたっては、JIS規格値を
ご採用ください。
■ウレタンフォームの厚み(mm)
木造の住宅(充填断熱工法)( )内は枠組壁工法の場合
断熱必要厚み表(5mm単位切り下げ)熱伝導効率0.034
部位 | 断熱材の熱抵抗の基準値(㎡・K/W) | ||||
---|---|---|---|---|---|
断熱等性能等級4平成25年省エネ基準 | |||||
地域の区分 | |||||
1.2 | 3 | 4~7 | 8 | ||
屋根 | 255 | 160 | 460 | 160 | |
天井 | 195 | 140 | 140 | 140 | |
壁 | 115 | 75 | 75 | - | |
(125) | (80) | (80) | |||
床 | 外気に接する部分 | 180 | 180 | 115 | - |
(145) | (145) | (110) | |||
その他の部分 | 115 | 115 | 75 | - | |
(110) | (110) | (70) | |||
土間床等の外周部 | 外気に接する部分 | 120 | 120 | 60 | - |
その他の部分 | 45 | 45 | 20 |
■断熱材の熱抵抗の基準値(㎡・K/W)
木造の住宅(充填断熱工法)( )内は枠組壁工法の場合
部位 | 断熱材の熱抵抗の基準値(㎡・K/W) | ||||
---|---|---|---|---|---|
断熱等性能等級4平成25年省エネ基準 | |||||
地域の区分 | |||||
1.2 | 3 | 4~7 | 8 | ||
屋根 | 66 | 46 | 46 | 46 | |
天井 | 57 | 4 | 4 | 4 | |
壁 | 3.3 | 2.2 | 2.2 | - | |
(3.6) | (2.3) | (2.3) | |||
床 | 外気に接する部分 | 5.2 | 5.2 | 5.2 | - |
(4.2) | (4.2) | (3.1) | |||
その他の部分 | 3.3 | 3.3 | 2.2 | - | |
(3.1) | (3.1) | (2.0) | |||
土間床等の外周部 | 外気に接する部分 | 3.5 | 3.5 | 1.7 | - |
その他の部分 | 1.2 | 1.2 | 0.5 |
基礎ウレタン吹付工事
継ぎ目無しの安心断熱。
基礎の立ち上がりは外の温度の影響を受けやすいので、床断熱をしない場合は、基礎に断熱をする事が重要です。ウレタン吹付工事はつなぎ目が無くなるので、しっかりと断熱する事ができます。
施工前
吹き付ける前に基礎の状態を確認します。
施工後
吹き忘れ、施工厚を確認し完了です。
壁ウレタン吹付工事
隙間なしでしっかり断熱。
現場発泡ウレタンは高発泡かつ自己接着性があるため、狭い部分にも充填することができ、構造金物などの熟橋部分にも施工できるので、高断熱・高気密を確保でき、結露防止にもなります。自己接着性により剥がれることもありません。
施工前
窓と電気ボックスを養生します。
施工後
吹き忘れ、隙間、施工厚を確認し完了です。
天井ウレタン吹付工事
天井は屋根からの熱気や冷気の影響を受けます。屋根面または天井面をウレタンで隙間なく吹き付け施工する事により、しっかりと断熱できます。
施工前/天井
吹き付け前に養生します。
施工後/天井
吹き忘れ、隙間、施工厚を確認し完了です。
施工前/天井裏
吹き付け前に屋根裏の状況を確認します。
施工後/天井裏
吹き忘れ、隙間、施工厚を確認し完了です。
既築床下ウレタン
吹付工事
経年劣化を補修。
年数が経った床下は、湿気により熱がたるんでいたり、落ちていたりします。すると断熱欠損が起こり、結露する可能性があります。ウレタン吹付施工は隙間なく施工出来るため、床下空間からの暖気や冷気を大幅にカットし、床の保温力を高めます。床 と壁の隙間も埋める事ができるので、壁の中に入っていく暖気や冷気もシャットアウトできます。
施工前
部屋に埃が舞わないように、周りを養生します。
施工前①
吹き付け前に床下の確認を行います。
施工後①
厚みの確認と吹き忘れがないかを確認し、吹き付け完了です。